皆さんこんにちは。寒くなってきましたね。僕の家でもストーブが活躍する季節になってきました。
今回は解体工事を依頼して更地になるまでの流れをわかりやすくお話ししていきたいと思います。
目次
(1)解体工事の見積もり依頼
まず始めにする事は見積もり依頼ですが、依頼する際には2〜3業者から相見積もりを取るようにして下さい。
その際に注意する点は安ければ良い、高ければ悪いというような決め方はしない方が良いです。
なぜなら安全に、ご近所に迷惑をかけず、従業員に適正な給料を支払い、廃棄物を適正に処分をすればどうしてもコストは掛かってきます。
安すぎる業者というのは安全は二の次、ご近所の挨拶周りををしない、廃棄物を不法に投棄する、従業員に適正な給料を支払わない、仕事が雑、など問題が起きるリスクが高まるのです。
そのような悪徳業者に依頼した結果、ご近所付き合いに支障をきたしてしまっったお話も業界ではよく聞く話です。
事前にホームページやSNSで会社の情報や施工実績を確認し、そのような事態に巻き込まれないようにしたいものです。
お問い合わせの際にお伺いする内容
1 お問い合わせの種別
正確な見積もり
概算見積もり(お電話、メール)
その他
2 建物種類
住宅
アパート
ビル
店舗
その他
3 解体建物 延べ床面積 ※1坪=約3.3m2
4 解体建物構造種別
木造
プレハブ
軽量鉄骨
S(鉄骨)
RC(鉄筋コンクリート)
その他
5 残置物の有無
6 工事予定時期
以上の6点をお伝えいただければ見積もりをよりスムーズに算出する事ができます。
(2)現地調査・お見積もり
業者の選定ができたら現地調査を依頼し、お見積もりをして頂きましょう。
その際に特に注意する点は以下の3つです。
1 残すもの、処分するものを明確に伝える。(樹木、庭石など)
2 境界杭の位置(できたら写真を撮る)
3 近隣建物の老朽化具合(壁のひび割れ等を写真に撮るトラブル回避の為)
これ以外にも気になる点などがあればどんな事でも質問する事をお勧めします。
(3)ご依頼・お断り
見積もりの提出を受けたら、相見積もりの中から業者を選定します。
はじめにも書いたように安いからという事だけで決めるのではなく、現地調査の際の印象や対応、ホームページやSNSなどでの施工実績、ご近所の評判など総合的に判断される事をお勧めします。
もしお見積もりに納得いかなかった場合にはお断りの連絡は入れていきましょう。
解体業者さんも全てのお仕事を受注できるとは考えてはいませんし、連絡をもらえたら受注計画も立てやすくなるからです。
(4)ご契約・届出
解体業者の選定が済んだら契約を交わして頂きます。
その際に確認しておきたい点は以下の5つです。(契約書)
1 工事内容 (余分な部分等はないか)
2 工期 (希望日までに工事が完了するか)
3 発注金額 (金額に間違いはないか)
4 支払い条件(事前の打ち合わせ通りか)
5 特記事項 (記載事項を確認)
トラブル回避の為以上の点を必ず確認しておきましょう。
契約が完了したあと、業者さんが行政への建設リサイクル法の届出をお施主さまの代わって提出をします。
ご契約の際に必要な委任状をお渡しいただき頂ければ大丈夫です。
(5)着工
ここまできたらようやく工事の着工です。
着工から工事完了までは以下の流れになります。
1 近隣挨拶
■工事着工の一週間前までには解体業者さんが工期や連絡先の周知を兼ねて
行います。可能であれば同行される事をお勧めします。
2 引込み配管・配線撤去の手配
■電気
最寄りの電力会社に電気の停止、電気メーター・引込み線の
撤去をご依頼ください。
■ガス
都市ガスの場合はガスメーターの閉栓撤去・ガス管の地境切断を、プロパンガスの場合はガスボンベの撤去依頼をして下さい。
■浄化槽・便槽
専門の清掃業者に汚物の清掃を依頼してください。解体業者に相談してもOKです。(工事着工前までに済ませておく)
■有線やCATV
移設して引込線の撤去を依頼してください。
■水道の移設
工事中、ホコリの飛散を防ぐために散水用として使う事が多いので、完全に撤去せず解体業者さんに必要であるかどうかをお聞きください。
3 養生足場の組み立て
■解体工事はどんなに気をつけていても廃材の飛散や粉塵が発生し近隣にご迷惑をかけてしまう事があります。そのリスクを最小限の抑える為に養生足場は必須なのです。
4 内装解体
■重機での分別がむずかしい内装材は手作業で撤去していきます。
たたみ、サッシ、断熱材、建具、瓦、内部造作、住宅設備機器、 石膏ボード、不要品(タンス・衣類など)
5 建物本体の解体
■建物本体は重機で解体していきます。その際はホコリが飛散しないよう十分に散水し作業を進めます。
6 廃材の分別・収集・搬出
■廃材を項目ごとに分別し(木、コンクリート、ハイプラスチック、鉄など)
搬出していきます。細かなものは手作業で分別していきます。
7 建物の基礎・収集・搬出
■上屋を解体後、コンクリート基礎を撤去します。その際に地中も掘り起こし基礎のベースがないかなどを確認します。
8 整地
■解体後は地面を平らに整地していきます。
その後の使用目的によっては砕石を敷き詰めたり、アスファルトで舗装を施します。
9 工事完了
■工事完了後はお施主様に立会いのもと、残置物等がないか確認していただきます。
(6)完了・お支払い
お見積もりの内容で工事が完了しているか、お立会いの上でお引渡しとなります。遠方にお住まいで立会いによる最終確認が難しい場合は必ずしも立会いの必要はありません。(完了写真をメール等で送信いたします)
また、解体業者さんから請求書が届きましたら契約書通りに指定口座にお支払い下さい。
■解体工事終了後に・・・
解体工事終了後、1ヶ月以内に(建物滅失登記)をする必要があります。
解体業者から(取毀証明書)等、必要書類を提出していただき『建物滅失登記』を行いましょう。
※滅失登記が行われないと固定資産税もストップしませんし、建替えの場合は建築確認申請ができないということになります。
(7)まとめ
解体工事の流れとしては
1 見積もり依頼
2 現地調査・お見積もり
3 ご依頼・お断り
4 ご契約・届出
5 着工
6 完了・お支払い
このようになります。
今現在の全国の空き家率の平均は13.5%だと言われており様々な問題を引き起こしています。
全国の自治体や行政も解体費用に助成金を設けるなどの動きも活発になってきています。
実家を相続したけどどうしたらいいかわからない、解体したいけど費用がすぐには出せない、など悩んでいる方も少なくないと思います。
そのような方々の一助になれたらという思いで一二三八(ひふみや)は解体工事に日々取り組んでおります。
解体に関するお悩みがあればなんでもお気軽にご相談ください。
愛知県の木造解体工事なら『一二三八』
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ひふみん