危険なブロック塀とは?解体費用はどのくらい?補助金は出るの?

こんにちはひふみんです。

今回は危険なブロック塀の解体費用や、自治体から出る補助金について話していこうと思います。

去年の大阪北部地震では震度6弱の揺れにより高槻市で幼い命が失われるという悲しい事故が発生してしまいました。

このようなことが二度と起きて欲しくない。

その為には私たち大人はどのようなことに気をつけていけばいいのでしょうか?

危険なブロック塀の見極め方

まず今回の事故についてなぜブロック塀が倒れてしまったのか考えていきましょう

  1.   そもそも鉄筋が短かった

  2.   鉄筋が錆びてボロボロになっていた

  3.   控え壁がなかった

1 の鉄筋が短かったというのは職人の手抜き工事というほかありません。このような仕事では職人と名乗る資格はないですし、少なくともお金をいただけるような仕事ではありません。


2 の鉄筋が錆びていたですが、これは私たちも解体工事を数多く手掛けてきて感じるのは実際に多く目の当たりにしてきています。ブロックを重機で倒す際にただ基礎の上に乗ってただけなんじゃないか?というくらい簡単に倒れてきたことは何度もあります。

ブロックの根元を見てみると支えているはずの鉄筋がボロボロになっていてほとんど意味をなしていなかったのです。

見た目には明らかに風化している場合は特に注意が必要です。
このように1、2のように外から見ただけでは判断がつきにくいこともあるかと思いますが、ブロックの耐用年数は大体30年前後といわれてますのでそれを基準に考えて頂きたいです。


 の控え壁がないですが、建築基準法では高さが1.2mメートルを超える壁には3.4メートルごとに控え壁が必要となる為、この事故が起きたブロックの施工方法は建築基準法違反となります。
資格がなくても施工ができますし、規定がありますが罰則付きの規定ではない為に守っていない業者も多くいるのが現実です。
私たちも控え壁の間隔が規定以上のブロックを数多く解体してきた経験からまだまだたくさん危険なブロックがあるのではないかと思っています。

ブロックの解体費用は?

ブロック塀に関わらず解体工事費用は、立地や施工の条件で大きく変動しますので一概には言えないところはあります。

例えば立地が悪く規模が小さい場合は人力で解体することになりますが、単価は高くなりがちです。

逆に立地が良くトラックや重機が入るところは単価を低く抑える事ができます。

処分費用はリサイクルコンクリートとして処分できるので比較的安く処分できます。

平均的な相場で1㎡(1.0m×1.0m)で9000円〜19000円くらいです。基本的にどの工事でも規模が小さくなれば単価は上がりますし大きければ下がります。

上記の価格は廃材処分費用も含んでいます。

ブロック塀解体費用例

条件

  1.  ブロック塀面積  18㎡ (高さ1.2m×延長15m)

  2.  ブロックタイプ   コンクリートブロック

  3.  解体工法     人力解体

  4.  施工条件     トラック搬入不可

費用例

  1.  解体費    204000円(施工日数 2日)

  2.  廃棄物処分費  12000円

  3.  合計  (税別)216000円(12000円/㎡)

上記を参考しにていただきご検討のほど宜しくお願い致します。

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ブロック塀撤去に補助金は出るの?

大阪北部地震での悲しい事故を教訓に、各自治体も通学路や公共施設の敷地に面しているブロック塀を対象に撤去工事費補助を出すなど対策を取り始めています。

私の会社の所在地、愛知県尾張旭市では平成30年8月15日からブロック塀等撤去工事費補助を新たに開始し、これらの問題改善を促進しています。


補助の対象となるブロック塀は次のようになります。

  • 道路又は公共施設の敷地地盤面からの高さが1メートル以上のもの
  • 道路又は公共施設の敷地に面するもの
  • 道路改良その他の公共事業の補助対象とならないもの
  • 尾張旭市ブロック塀等撤去工事費補助金、尾張旭市生垣設置助成金その他これに準ずるものの交付を受けたことのないブロック塀等であること

申込者

次のすべてを満たす方。

  • ブロック塀等の所有者
  • 市税を滞納していない者であること(法人については代表者も滞納していない者)
  • 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律(平成3年法律第77号)第2条第6号に規定する暴力団員でないこと

補助金額

  • 補助事業に要した経費と撤去したブロック塀等の延長に1メートル当たり1万円を乗じて得た額のいずれか少ない額の2分の1の額
  • 上限10万円

都市整備部都市計画課建築住宅係

*尾張旭市ホームページ参照

このように自治体ごとに補助金の額や条件は違うと思うので調べてみるのもいいのではないかと思います。

決して安くはない工事代金の負担を少しでも減らせるなら使わない手はありませんよね。

自分の家のブロック塀は大通りに面していないし、公共施設の敷地に面していなからと考えるのではなくて第三者に被害が及ぶ可能性があるならお考えていただきたいと思います。

以上危険なブロック塀についてお話ししてきましたが、このようなブロック塀はまだまだあちらこちらにあります。見つけたらお子さんには近づかないように教えてあげてください。

そして自分自身も近づかないようにしてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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